キャバクラ・ガールズバー・スナック経営者の収入の目安|業態・規模・都市別
業態ごとに、店の規模と都市(大都市・地方都市)を分けて、経営者の月の手残り(売上から人件費・家賃・広告などを引いた額)を計算しました。赤字を抜けてふつうに回っている「標準」と、軌道に乗った「順調」の2つの場合と、赤字を抜ける客数の目安を出しています(2026年11月3日更新)。
スナック・小さなバー
カウンター10〜15席・ママ(経営者)とスタッフ2人・月22日営業
大都市(東京・大阪・名古屋・福岡など):手残り 29.0万円 〜 50.1万円/月
| 月あたり | 標準(月220人(1日10人)) | 順調(月264人(1日12人)) |
|---|---|---|
| 売上(6,000円 × 人数) | 132万円 | 158万円 |
| お酒・フードの原価(売上の20%) | −26.4万円 | −31.7万円 |
| 毎月の固定費(スタッフの時給 39.6万円・家賃 25.0万円・広告 2.0万円・光熱・カラオケ・おしぼりなど 10.0万円) | −76.6万円 | −76.6万円 |
| 経営者の手残り(税金・借入の返済の前) | 29.0万円 | 50.1万円 |
赤字を抜ける目安:月160人(1日7.3人)(これより少ないと、固定費をまかなえず赤字になります)。スタッフ2人の時給1,800円・1日5時間。
地方都市:手残り 17.0万円 〜 32.8万円/月
| 月あたり | 標準(月176人(1日8人)) | 順調(月220人(1日10人)) |
|---|---|---|
| 売上(4,500円 × 人数) | 79.2万円 | 99.0万円 |
| お酒・フードの原価(売上の20%) | −15.8万円 | −19.8万円 |
| 毎月の固定費(スタッフの時給 26.4万円・家賃 12.0万円・広告 1.0万円・光熱・カラオケ・おしぼりなど 7.0万円) | −46.4万円 | −46.4万円 |
| 経営者の手残り(税金・借入の返済の前) | 17.0万円 | 32.8万円 |
赤字を抜ける目安:月129人(1日5.9人)(これより少ないと、固定費をまかなえず赤字になります)。スタッフ2人の時給1,200円・1日5時間。
- 経営者(ママ)がお店に立つので、上の手残りが実質の「給料」になります。
- 経済センサスでは、バー・スナックなどの1店あたりの従業者は全国平均で約2.8人、売上は月約75万円(2020年)。小さな店がとても多い業態です。
ガールズバー
カウンター15席前後・キャスト3人と店長が毎日出勤・月25日営業
大都市(東京・大阪・名古屋・福岡など):手残り 67.5万円 〜 188万円/月
| 月あたり | 標準(月700人(1日28人)) | 順調(月1,000人(1日40人)) |
|---|---|---|
| 売上(5,000円 × 人数) | 350万円 | 500万円 |
| お酒・フードの原価(売上の20%) | −70.0万円 | −100万円 |
| 毎月の固定費(キャスト・店長の人件費 143万円・家賃 40.0万円・集客・求人の広告 10.0万円・光熱・消耗品など 20.0万円) | −213万円 | −213万円 |
| 経営者の手残り(税金・借入の返済の前) | 67.5万円 | 188万円 |
赤字を抜ける目安:月532人(1日21.3人)(これより少ないと、固定費をまかなえず赤字になります)。キャスト時給2,500円×3人×6時間、店長30万円。
地方都市:手残り 39.5万円 〜 88.5万円/月
| 月あたり | 標準(月575人(1日23人)) | 順調(月750人(1日30人)) |
|---|---|---|
| 売上(3,500円 × 人数) | 201万円 | 263万円 |
| お酒・フードの原価(売上の20%) | −40.3万円 | −52.5万円 |
| 毎月の固定費(キャスト・店長の人件費 92.5万円・家賃 15.0万円・集客・求人の広告 4.0万円・光熱・消耗品など 10.0万円) | −122万円 | −122万円 |
| 経営者の手残り(税金・借入の返済の前) | 39.5万円 | 88.5万円 |
赤字を抜ける目安:月434人(1日17.4人)(これより少ないと、固定費をまかなえず赤字になります)。キャスト時給1,500円×3人×6時間、店長25万円。
- 人件費が客数に関係なくかかるので、客が少ない日が続くと赤字になりやすい業態です。出勤の人数を客数に合わせて調整できるかが分かれ目です。
コンカフェ
15〜20席・キャスト4人と店長が毎日出勤・月25日営業
大都市(東京・大阪・名古屋・福岡など):手残り 52.5万円 〜 135万円/月
| 月あたり | 標準(月725人(1日29人)) | 順調(月1,000人(1日40人)) |
|---|---|---|
| 売上(4,000円 × 人数) | 290万円 | 400万円 |
| お酒・フードの原価(売上の25%) | −72.5万円 | −100万円 |
| 毎月の固定費(キャスト・店長の人件費 115万円・家賃 30.0万円・集客・求人の広告 5.0万円・衣装・光熱・消耗品など 15.0万円) | −165万円 | −165万円 |
| 経営者の手残り(税金・借入の返済の前) | 52.5万円 | 135万円 |
赤字を抜ける目安:月550人(1日22人)(これより少ないと、固定費をまかなえず赤字になります)。チャージ+ドリンク・チェキなど1人4,000円。キャスト時給1,500円×4人×6時間、店長25万円。
地方都市:手残り 36.3万円 〜 58.8万円/月
| 月あたり | 標準(月650人(1日26人)) | 順調(月750人(1日30人)) |
|---|---|---|
| 売上(3,000円 × 人数) | 195万円 | 225万円 |
| お酒・フードの原価(売上の25%) | −48.8万円 | −56.3万円 |
| 毎月の固定費(キャスト・店長の人件費 88.0万円・家賃 12.0万円・集客・求人の広告 2.0万円・衣装・光熱・消耗品など 8.0万円) | −110万円 | −110万円 |
| 経営者の手残り(税金・借入の返済の前) | 36.3万円 | 58.8万円 |
赤字を抜ける目安:月489人(1日19.6人)(これより少ないと、固定費をまかなえず赤字になります)。キャスト時給1,100円×4人×6時間、店長22万円。
- 客単価が低いぶん、客数とリピートが大事です。もえなび!やカフェるんなど無料で始められる媒体が多いのは、この業態の強みです。
キャバクラ
キャスト15〜20人在籍(1日6〜8人出勤)・黒服3人・月25日営業
大都市(東京・大阪・名古屋・福岡など):手残り 97.5万円 〜 435万円/月
| 月あたり | 標準(月250組(1日10組)) | 順調(月500組(1日20組)) |
|---|---|---|
| 売上(30,000円 × 組数) | 750万円 | 1,500万円 |
| キャストの給料・バック(売上の40%) | −300万円 | −600万円 |
| お酒・フードの原価(売上の15%) | −113万円 | −225万円 |
| 毎月の固定費(黒服の人件費 90.0万円・家賃 80.0万円・集客・求人の広告 30.0万円・光熱・送り・消耗品など 40.0万円) | −240万円 | −240万円 |
| 経営者の手残り(税金・借入の返済の前) | 97.5万円 | 435万円 |
赤字を抜ける目安:月178組(1日7.1組)(これより少ないと、固定費をまかなえず赤字になります)。1組30,000円。
地方都市:手残り 47.3万円 〜 169万円/月
| 月あたり | 標準(月225組(1日9組)) | 順調(月375組(1日15組)) |
|---|---|---|
| 売上(18,000円 × 組数) | 405万円 | 675万円 |
| キャストの給料・バック(売上の40%) | −162万円 | −270万円 |
| お酒・フードの原価(売上の15%) | −60.8万円 | −101万円 |
| 毎月の固定費(黒服の人件費 70.0万円・家賃 30.0万円・集客・求人の広告 10.0万円・光熱・送り・消耗品など 25.0万円) | −135万円 | −135万円 |
| 経営者の手残り(税金・借入の返済の前) | 47.3万円 | 169万円 |
赤字を抜ける目安:月167組(1日6.7組)(これより少ないと、固定費をまかなえず赤字になります)。1組18,000円。
- 開業には風俗営業の許可・内装・保証金などで数百万〜1,000万円以上かかることが多く、手残りからその返済をすることになります。
- 売上の大きさに対して、キャストの給料と家賃の割合で手残りが大きく変わります。
ホストクラブ
ホスト20〜30人在籍・内勤3〜4人・月25日営業
大都市(東京・大阪・名古屋・福岡など):手残り 90.0万円 〜 528万円/月
| 月あたり | 標準(月200組(1日8組)) | 順調(月450組(1日18組)) |
|---|---|---|
| 売上(50,000円 × 組数) | 1,000万円 | 2,250万円 |
| ホストの給料・バック(売上の50%) | −500万円 | −1,125万円 |
| お酒・フードの原価(売上の15%) | −150万円 | −338万円 |
| 毎月の固定費(内勤の人件費 100万円・家賃 80.0万円・集客・求人の広告 30.0万円・光熱・消耗品など 50.0万円) | −260万円 | −260万円 |
| 経営者の手残り(税金・借入の返済の前) | 90.0万円 | 528万円 |
赤字を抜ける目安:月149組(1日6.0組)(これより少ないと、固定費をまかなえず赤字になります)。1組50,000円。
地方都市:手残り 55.0万円 〜 143万円/月
| 月あたり | 標準(月200組(1日8組)) | 順調(月300組(1日12組)) |
|---|---|---|
| 売上(25,000円 × 組数) | 500万円 | 750万円 |
| ホストの給料・バック(売上の50%) | −250万円 | −375万円 |
| お酒・フードの原価(売上の15%) | −75.0万円 | −113万円 |
| 毎月の固定費(内勤の人件費 60.0万円・家賃 25.0万円・集客・求人の広告 10.0万円・光熱・消耗品など 25.0万円) | −120万円 | −120万円 |
| 経営者の手残り(税金・借入の返済の前) | 55.0万円 | 143万円 |
赤字を抜ける目安:月138組(1日5.5組)(これより少ないと、固定費をまかなえず赤字になります)。1組25,000円。
- 2025年の改正で、売掛の回収や料金の説明のルールが厳しくなりました。売掛に頼った売上は、回収できないリスクも考えておく必要があります。
ラウンジ・クラブ
キャスト8〜12人在籍・スタッフ2人・月22日営業
大都市(東京・大阪・名古屋・福岡など):手残り 70.0万円 〜 202万円/月
| 月あたり | 標準(月110組(1日5組)) | 順調(月176組(1日8組)) |
|---|---|---|
| 売上(40,000円 × 組数) | 440万円 | 704万円 |
| キャストの給料(売上の35%) | −154万円 | −246万円 |
| お酒・フードの原価(売上の15%) | −66.0万円 | −106万円 |
| 毎月の固定費(スタッフの人件費 50.0万円・家賃 60.0万円・集客・求人の広告 10.0万円・光熱・消耗品など 30.0万円) | −150万円 | −150万円 |
| 経営者の手残り(税金・借入の返済の前) | 70.0万円 | 202万円 |
赤字を抜ける目安:月75組(1日3.4組)(これより少ないと、固定費をまかなえず赤字になります)。1組40,000円。
地方都市:手残り 40.0万円 〜 62.0万円/月
| 月あたり | 標準(月110組(1日5組)) | 順調(月132組(1日6組)) |
|---|---|---|
| 売上(20,000円 × 組数) | 220万円 | 264万円 |
| キャストの給料(売上の35%) | −77.0万円 | −92.4万円 |
| お酒・フードの原価(売上の15%) | −33.0万円 | −39.6万円 |
| 毎月の固定費(スタッフの人件費 30.0万円・家賃 20.0万円・集客・求人の広告 5.0万円・光熱・消耗品など 15.0万円) | −70.0万円 | −70.0万円 |
| 経営者の手残り(税金・借入の返済の前) | 40.0万円 | 62.0万円 |
赤字を抜ける目安:月70組(1日3.2組)(これより少ないと、固定費をまかなえず赤字になります)。1組20,000円。
- 組数が少なく客単価が高いので、常連が数組来なくなるだけで手残りが大きく下がります。
統計で見る1店あたりの売上(都道府県別)
経済センサス(令和3年)の「バー,キャバレー,ナイトクラブ」のうち、1店だけで営業している事業所の数字です。スナック・バー・キャバクラ・ラウンジなどが同じ分類に入ります。
| 都道府県 | 店の数 | 1店あたりの従業者 | 1店あたりの売上(年) | 1店あたりの売上(月) |
|---|---|---|---|---|
| 全国 | 57,879 | 2.8人 | 896万円 | 74.6万円 |
| 東京都 | 5,367 | 3.4人 | 1,616万円 | 135万円 |
| 大阪府 | 3,199 | 3.0人 | 1,236万円 | 103万円 |
| 愛知県 | 2,109 | 3.8人 | 1,422万円 | 118万円 |
| 神奈川県 | 3,028 | 3.0人 | 939万円 | 78.2万円 |
| 福岡県 | 3,177 | 3.0人 | 925万円 | 77.1万円 |
| 北海道 | 4,522 | 2.4人 | 807万円 | 67.2万円 |
| 宮城県 | 1,107 | 2.6人 | 848万円 | 70.7万円 |
| 広島県 | 1,567 | 2.6人 | 821万円 | 68.5万円 |
- 売上は2020年の1年分です。新型コロナで営業が大きく制限された年なので、ふだんの年より低く出ています。
- 平均には、ママ1人で営業する小さなスナックから大きなキャバクラまで含まれます。小さな店がとても多いため、平均は小さく出ます。
- 1店あたりの数字は、このサイトで「売上 ÷ 店の数」などで計算したものです。
手残りを増やすために見るところ
- 固定費を先に決める:家賃と、客数に関係なくかかる人件費が大きいほど、客が少ない月に赤字になりやすくなります。
- 1組(1人)でお店に残る額を知る:売上から取り分・原価を引いた額です。これで固定費を割ると、赤字を抜ける客数が出ます。
- 広告は来店数で見直す:媒体ごとに「掲載料 ÷ 来店数」を出して、高すぎる媒体を見直します。→ 集客媒体の比較
- 税金と借入の返済は別:上の手残りは、所得税・住民税・開業資金の返済の前の額です。
この記事は計算の例を示したもので、税務・経営の助言ではありません。数字の誤りや、実際の経営の数字を教えていただける方は お問い合わせ からお知らせください。